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ブランク期間事務職

気になる「事務職のゆくえ」

「どこにある!?事務職求人」
子育てや介護などでしばらく期間もあいてしまった再就職への準備。多くの方が求人票をめくりながら、最初にぶつかる課題の一つが「事務職のゆくえ」ではないでしょうか。特に旧来の「一般事務」と括られるような求人が少なくなってきていることに不安を抱かれている方もいらっしゃると思います。まずはコロナ禍をはさんでオフィスワークはどう変化してきたのか…最新事情を理解することから始めてみてください。

金融を起点に中小企業にも拡がるデジタル化

少し遡って2017年10月、世間を賑わせた報道に「メガバンク3行-合計32,500人の人員削減計画」があったことを覚えていますか?これは単純な人員削減ということではなく、事務処理を中心としたビジネスモデルの大変革を意味していました。

《金融機関を起点に拡がったデジタル改革の例》

① RPAの導入(Robotic Process Automation)
※パソコンで行っている事務作業を自動化できるソフトウェアロボット
② FinTechの強化(Financial Technology)
※インターネットバンキングやキャッシュレス決済など金融とデジタルを融合させた技術

さらに2020年には「職種統合」が実施され、メガバンクの「一般事務職」は廃止となり、当然ながら紐づく取引先企業にもデジタル化推進の波が押し寄せました。

そして2022年-改正「電子帳簿保存法」施行※

請求書や領収書など電子取引で受け取った取引情報は、原則としてデータでの保存が義務化され、「プリントアウト・ファイリング」といった従来の紙媒体での処理は廃止されることとなりました。つまりコロナ禍を挟んだこの5~6年の間に、オフィスワークの形態は大きく進化してきたのです。
その目的は「人手の削減」ではありません。道具の進化で人は「自分の時間」を手に入れることが出来ます。大幅な人手不足が見込まれる日本社会、定型化された業務はAIやロボットに任せ、「人の時間」をより有効活用できる仕事(基幹職)へとシフトしていくことが大きな目的なのです。もちろん今後はIT関連の知識やスキルを持つことは大前提となってきますので、公的なリスキリング講座などを利用して、対応できる“仕事力”は身に付けておいた方が良いでしょう。
※中小企業は2024年1月1日より実施

事務職から「事務系オフィスワーク」へ

仕事探しのキーワードを「事務職」から「事務系オフィスワーク」へと切り替えてみましょう!実は未経験から始められる“より専門的なオフィスワーク”もたくさん発見できるはずです。ここでは近年ニーズの高い「事務系オフィスワーク」の例をいくつか挙げてみましょう。

【ドラッグストア業界】▶「調剤薬局事務」:高齢化の進む中で急増している調剤薬局(かかりつけ薬局)で薬剤師をサポートする業務です。※未経験・無資格から始められます

【建設業界】▶「建設ディレクター」:建設工事を管理マネジメントする施工管理職から“事務処理のみ分業された”新しいバックヤード事務です。経験を積みながら将来は施工管理技士も目指せます。業界全体で女性活躍を進めるための進化です。

【運輸業界】▶「運行管理」:バス・タクシー・物流など事業車両を扱う営業所には必須の安全運航の管理を行います。未経験から1年程度の実務、または基礎講習を受ければ資格取得も目指せます。他にも「通関業務・配送オペレーション・入出庫管理」などの仕事もあります。

是非この機会にキャリアチェンジに向かって一歩踏み出すことをお薦めします。過渡期の今だからこそ、大きなチャンスを掴むことが出来る時なのです。

●東京しごとセンターでは「女性しごと応援テラス」という結婚・出産・育児・介護から再就職を目指す方を支援する専門コーナーを設けています。まずは、お気軽に相談からはじめてみませんか? 専任の就職アドバイザーが親身になって支援いたします。

女性しごと応援テラス
https://tokyoshigoto-terrace.jp/

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