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就職活動業界研究

何が変わった⁉ 2024年問題とは?

求職者向けの就職支援セミナーの中で、度々こんなことを問い掛けてみる…
「よく耳にする“2024年問題”とは…いったい何のことでしょう?」
多くの方々がそれこそキョトンとした表情で固まってしまいます。報道番組などで目にすることはあっても、きちんと理解している人は意外に少ないようです。今回はその“2024年問題”について分かりやすく解説していきます。

そもそも「働き方改革関連法」の残業規制とは

2019年から順次施行されてきた「働き方改革関連法」。その中で時間外労働については、年720時間(月では休日勤務も含めて100時間未満)とする上限規制が導入されました。 ※違反した企業には法律上の罰則もあり
しかし、自動車運転業(トラック、タクシー、バス運転など)・建設業・医師の3つの職業に関しては、産業構造などの課題克服の時間も必要となり2024年4月1日からの施行に先送りされていたのです。

この残業規制によって労働者一人ひとりは働きやすさが増しますが、会社単位・業界全体ともなれば大きな「人手不足」状態を生むことにもなります。さらに、一般顧客(利用者)にとっても大きな影響が考えられます。そこで起こりうる様々な課題を“2024年問題”と呼び、業界団体を挙げて解決へと向かっているのです。

自動車運転・建設業は国土交通省を軸に

各業界ともに解決すべきど真ん中にあるのは「生産性の向上」です。自動車運転・建設業は管轄する国土交通省が中心となって様々な改革方針を打ち出し、対策を進めています。

《自動車運転業の例》総合物流施策大綱
・DX運行管理/デジタルタコメーター導入
・AIによる入出庫管理オペレーションシステム
・ドローンや自動運転車による輸送
・ダブル連結トラックの導入促進
・モーダルシフト推進&共同配送 など

《建設業の例》働き方改革加速化プログラム
・週休2日制工事の拡大
・技能経験にふさわしい処遇と社会保険加入の整備
・ITタブレット活用/ペーパーレス化
・ドローンやウェアラブルカメラの活用
・「施工管理職」現場とバックヤード業務を分業化 

医療現場でも進むDX化

医療現場においても医療版DX(勤怠管理システム・AI診断・先端医療)や勤務間インターバル制度などを導入し連続勤務の是正を進めています。また同時に看護師の残業規制もあることから、各自治体が主導し看護助手(※ナースエイド:無資格・医療行為なし)の人員確保も進め、福祉介護業界とも連動した地域包括ケアシステムの連携強化を図っています。

より良い職場で働くためにも「正しい基礎知識」を再確認し就活しよう!

コロナ禍で混乱する中で順次施行されて来た「働き各改革関連法」。制度そのものに誤解があったり、解釈を間違えている求職者の方々もまだまだ多く見受けられます。関連法も一通り出揃った今、あなたがより良い職場で働くためにも、是非一度正しい基礎知識を再確認し就職活動に活かしてください!

●東京しごとセンター ミドルコーナー
https://tokyoshigoto-middle.jp/
●「働き方改革関連法」ハンドブック (東京都TOKYOはたらくネット)
https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/shiryo/hatarakikata_handbook/
●厚生労働省:「働き方改革特設サイト」
働き方改革推進支援センター | 働き方改革特設サイト | 厚生労働省 (mhlw.go.jp)
https://hatarakikatakaikaku.mhlw.go.jp/

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